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ぺりかん社
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カスタマーレビュー ![]()
博物館への愛が前向きに感じられて爽やかな1冊
(2006-12-09)
この本の前半は日本の博物館学芸員さんが、日本の博物館に閉鎖感を覚えアメリカ留学という選択肢に辿り着き実際に合格するまで、後半はNY大学の博物館学コース(すでに何年か博物館プロフェッショナルとして働いていた人対象の修士過程)を中心にNYで著者の感じた文化的違いなど留学エッセイのようになっています。
コロンビア大学、NY大学受験の面接の様子など結構詳細な様子が書かれているので著者の一例に過ぎないことは念頭においておくべきですが、アメリカ留学志望の人は結構参考になると思います。博物館学留学の本はMBA留学などに比べて全然ないので、その点でも価値があります。
留学経験そのものは、誰でも大人になってから海外に行ったら感じそうなことで特にびっくりすることは書いてありませんが、著者の博物館への愛が前向きに感じられて爽やかな1冊です。

正直な姿をさらす勇気
(2005-11-08)
正直なエッセイ、だと思う。
作者が学芸員になって感じた矛盾や閉塞感は、美術館という場所の特性によるものもあるが、今日、日本の多くの組織が抱える問題と根の同じものがある。そうした意味で大いに共感するところがあった。
ただ、作者が大きな問題意識を抱え、それに対する解答を求め日本を飛び出す姿には、共感を覚える人も居れば、逃げだと感じる人も居るだろう。時に、大きなリスクを背負っても、新しいものを求めるほうがラクなことがあるからだ。しかし、作者は本書の中で、「なぜそうした(その道を選んだ)のか」という動機や理由を細かく、正直に語っている。時に理想、時に打算、時に自分の限界。
個人的に作者の意見にすべて両手を挙げて賛成するわけではない。主観に頼りすぎた発言も散見される。しかし、それでも誤解や批判を恐れず自分の姿をさらす作者の姿は評価したい。
本書は、序章にすぎない。これからこの若い「はみだし学芸員」がどのような活動をしていくのか、どうやって自分の抱えた問題意識に解決の道を見つけていくのか。本書に解答はない。それはつまり、作者にもまだ解答がないからなのだろう。
しかし、本書を読んで読者が作者のこれからの活動に少なからず期待や興味を覚える、その時点で作者がこの本を書いた目的は達成されているのかもしれない。

アートマネジメントという新しい観点を発見
(2005-10-09)
美術やアートには関心があるけれど、それをどうやって自分の仕事に結びつけたらよいのかわからず考えていた27歳の頃に手にした本です。
美術館運営のための実務を学ぶためにニューヨークに留学した、筆者の体験記。私も美術やアートがもっと身近になればいいのに・・・と感じていたのでとても共感が持てました。アメリカの美術館はまず「ミッション」を立てることからはじまるなど、普通の仕事の進め方に共通することも多く、多様な価値観を持った人を束ねるための組織運営論のさわりとして読んでも面白い。
この本とあわせて、いわさきちひろの息子さんである松本猛さんが、実際に美術館を立ち上げて軌道にのせるまでをまとめた「ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ」を事例として読むと、具体性が深まっておすすめです。

共感しました!
(2004-05-30)
藤森さんのNY留学の話、アメリカの社会や文化など、
とても詳細に語られていて参考になりました。
特にアメリカの美術館教育に興味があったので、
ディスカッション中心の授業やオープンエンドな
やり方など、日本の学校にはなかなか見られない
教育法についても、紹介されていたのが良かったです。
でも、藤森さんのように、実際に現場を訪れて実態を体験して
いませんが、その体験の大切さを実感しました。

読みやすかった。
(2003-01-20)
前半部は、雑用に追われるあまり、学芸員が「雑芸員」と称される
日本の美術館の現状について、後半部は、留学を決めてから志望校に
合格するまでの過程、ニューヨークの大学院での授業、ニューヨーク
での日常生活の様子などについて、コミカルなタッチで描かれている。
エッセイ形式で読みやすかった。
留学案内では無く、体験談としてニューヨーク留学を知ることが出来る
のは、これから留学を考えている者にとって、貴重な情報になり得る
のではないかと思う。2000円という価格に購入を少し躊躇してしまったが、
それを裏切らないだけの内容だったと思う。

