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天童 荒太

幻冬舎

カテゴリー:Book

セールスランキング:47875

(定価:¥ 1,890)

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カスタマーレビュー

重くて暗くて悲しいけど、引き込まれる。  (2009-01-05)
虐待の恐ろしさを書いているだけだったらここまで引き込まれないと思う。

私が一番好きなのは森の中のシーンです。
まるで自分が一緒にいるかのような、子供としての気持ちに返り、
息が詰まるような切なさ、苦しさ、本を読んでる事を超える臨場感。

読んだ後、しばらく衝撃で動けなかったです。。。

ぜひ虐待を受けた方は、最新のカウンセリングを受けて、克服して頂きたい。
じゃなきゃ悲しすぎる。

相手を超えて、ゆるしていかないと(ゆるすのは相手のためではなくて自分のために)
幸せにならなければ一生虐待側の思うつぼではないでしょうか。
虐待の連鎖を断ち切る、苦しみを断ち切ることがこの本の意味ではないかと。

自分の子供は大事に育てたいと思いました。

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良い作品でした。  (2008-12-06)
少し重い内容です。

分厚い上下巻の本ですが、
分量の割には比較的読みやすいと思いました。

構成も良く、
少しずつ明らかになっていく事実が、
心にのしかかってきます。

終盤は少しあっさりとしている気がしましたが、
全体的にみて大変良くできていたと思います。

虐待、介護など、
読んでいて考えさせられ、
決して明るい内容ではないです。

好き嫌いが別れる内容だと思いますが、
個人的には読んで良かったです。

評価は星5つで。

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本書を読めて良かったなと思った。  (2007-05-16)
 似たようなタイトルで「大地の子」という山崎豊子の大河小説がある。こちらは「子」だが、本作品は「仔」の字をあてている。
 山崎作品では、二つの国・二組の両親に挟まれた主人公が、成長と共に自己の存在を位置づけていく自立した人格として「子」の字が使われたのだと思う。一方、天童の作品では、親の庇護の元で存在する場所を与えられている子、さらにいつまでも自立できない精神的な子どもである大人を象徴して「子」の傍らに親が寄り添う「仔」の字なのではなかろうか? または「子」を独立した人格として認めて、お互い理解し合う存在としての友人を象徴する他者として、「人」が寄り添っているのかもしれない。
 主人公たちを取り巻く環境は辛く悲惨である。そん中で、親子関係では構築できない信頼感や、救済されない気持ちが、閉ざされた空間で出会った異性の友人との間で成立するというのは一種のおとぎ話にも思える。また誰もが自分や家族に対して真剣に考えていて、それを相手にたいして真摯に語り、自分の考えや気持ちを伝え理解を得ようとする場面がある。これも現実ではなかなかあり得ないだろう。おとぎ話の形でしか救済の物語が描けないほど絶望的な状況に我々はいるのだろうか。思わず、身近な誰かに問いかけたくなる。
 「生きていてもいいんだよ」というメッセージに辿り着いたとき、本書を読めて良かったなと思った。

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「力」がみなぎった作品  (2007-03-06)
2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品

作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。

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完璧です。  (2007-03-02)
これ以上の作品はないと思いました。ミステリーの中では私の読んだ中で一番です。
 心を病んだ者の心情を丁寧に描いています。嵐を避けて、大きな木の下の穴で「生きてていいんだ、生きていいんだ」を3人で繰り替えすシーンは、最も好きな箇所です。
 ミステリーとしての物語も完璧で、最後は「あっ」と叫ぶほど、驚きでした。絶対のお勧めです。長編ですので、まとまった長い休みにじっくりと読むことをお勧めします。

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