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成甲書房
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これもまた一面
(2008-03-24)
第一次大戦期以降,プロパガンダ機関タヴィストック研究所がいかに大衆を操作して,歴史を操ってきたかを説く警鐘の一冊。
本書に登場する人物(レヴィン,リップマンなど社会科学の大物がずらり)が,すでに自ら,大衆の思考を操作しそして行動させる技法も結果も,公に著しているとおり,今や我々は,特にマスメディアを通じた,表に裏にの大量のプロパガンダによって,行動・判断が相当に操作されている。
とはいっても,本書はあまりに事態を単純化しすぎ。何でもかんでも「タヴィストックの思いのままだ」で片付けており,いつだれがどこで得をしたのかも,何を思ったのかも,どう反発されたのかも,あるいは,伝説・伝統・常識への固執と言ったプロパガンダで動かせない部分も,ぜんぶ削ぎ落とした話にしてしまっている。さらには,タヴィストック研究所が目指す世界像「ワンワールド」も何のことやら意味不明で,脈略がない話の羅列になっている箇所も(原典をあたっていないが,おそらく訳がおかしく意味がわからない部分が散見。全体にも翻訳調でやや読みにくい)。
社会工学は本書が説くほどナイーブではなく,さらに巧妙に進展しており,もはやどこの誰が狙ってやっている,などと簡単に言えるものではなかろう。人と金と思想・文化の流れを丹念に追っていかねば,真に何がされているのかまでは届くまい。しかし,本書の言うようなプロパガンダの技法や,それを展開するグループがいることを知るには良い一冊だといえる。

大衆操作のテクノロジー
(2007-08-24)
シオンの議定書と並んで今必読の書である。実験社会心理学の創始者、クルト・レヴィンのトポロジー心理学は、闇の政府が創設したこの研究所で考案され戦後世界のマスコミによる大衆操作に応用されたのである。「生活空間を構成する全てのことは相互作用し、それによって人は行動を規定すると考えた。つまり、多くの力が行動を規定し、その規定する力の合成によって行動や心理的活動が行われるのである。」選挙での当選・落選に決定的に作用するのはマスコミの報道なのである。暗いニュースを誇張して取り上げて絶望的な無力感を広めるのもマス・メディアの常套戦術である。この理論は第二次大戦でも応用されドイツ国民の士気を失わせることに成功した。ビートルズがこの研究所で考案されたと聞くと驚くだろうか?音楽は精神作用に大きな影響を及ぼすのである。60−70年代の若者を「反乱」に駆り立てたのは、巷にあふれるマスメディアによるアジテーションとロック音楽であった。当時の社会的混乱は闇の政府が意図的に作り出したものだったのである。その当時の闘争を知る世代が今指導的な立場に立って、これからの新世界建設に向かうことになろうとは彼らも予想しなかったにちがいない。

心理を志す人にぜひ一読してほしい。
(2007-08-11)
一般に心理学を専攻した人なら、そんな馬鹿なが正直な感想だろう。
しかし、宗教にしても哲学、思想、心理学ですら、その歴史をたどれば、思わぬ動機により、誕生、改編、発展してきている。
すべて裏返せば(もう一歩踏み込めば)、人心操作可能な領域があることは納得のいくところである。
文中にでてくる心理学者の論文、履歴を精緻にたどっていけば、俗に言う“トンデモ”ではなく、極めて説得力があることに気づく。
筆者も述べているとおり、こうしたことを知ることで「落ち込む」ことも、戦略家たちは想定していることであり、多分こうした著書やそれに対する意見・感想も織り込み済みなのだろう。
恐れずに事実(?)を知ること、それと同時に、同じ土俵にのってどうのこうのではなく、「第三の道」が存在することを歴史が教えてくれていることも忘れないことは大切なことであろう。

英米が目指す未来体制
(2007-01-07)
これはヨーロッパ及びアメリカで行われている、プロパガンダの実態を暴露し、アメリカ国民に向けて、警鐘を鳴らしている本である。プロパガンダを指揮しているのは、ロンドンのウェリントンハウスにあるという、タヴィストック洗脳研究所。
著者の言うこの研究所とそれを統括している300人委員会というものが本当あるのかどうかは、知るすべも無い。けれども現在、グローバリズムの名の下に、イスラム諸国と中国以外の国において、国民を特定の方向に導こうという力は確かに感じられる。
その目指す方向は、国家の敷居が取り払われた、ワンワールドの社会主義的新世界の構築である。世界の人口を半分以下に抑え、羊のように従順な国民を作り上げ、少数の白人だけが楽園での生活を謳歌するものである。
ジョージオーウェルの「1984」は今でも奇妙なリアリティを感じさせる作品であるが、本書によるとオーウェルはMI6の出身で、当時のボルシェビキ体制を描いたのではなく、英米が目指す、新世界秩序における独裁体制を描いたのだという。
湾岸戦争におけるアメリカを見れば分かるように、既にかの国の報道体制は政府のコントロール下にある。
日本もまた、同じような方向へと向かっている。先の選挙戦では、掲示板による世論誘導、カリスマブロガーの取り込み、TVのトークショーを盛んに用いるなどして、徹底した、メディア、ネットを通したプロパガンダが行われた。またスターリンの「国民を従わせるには恐怖とテロを仕掛けるにかぎる」という名言も、大衆操作の有効な手段として活用されている。3Sによる国民の堕落化も言わずもがなだろう。
日本をアメリカのような情報統制された国にしてはならない。それを自覚してくれる日本人が増えることを切に願う。

認識が変わる
(2006-05-30)
この本では、私たちの身の回りの混乱、例えば、低俗な流行、道徳の崩壊、戦争などは、人間を混乱に落としいれ判断力を失なわせ、動物状態にしてから、支配したい人々の言いなりにさせるため、計画的に引き起こされていることや、戦争は、標的とする国に悪意を向けさせるため、でっちあげた残忍性をマスコミで流し、それから戦争を引き起こすきっかけとなる謀略を演出し、自国民を戦争に巻き込む手法などが特に印象に残った。感想を一言で言えば、総力をあげて人類低能化に情熱を傾けている狂人がいるとは驚く。真偽はともかく、社会の異常な出来事の背景に興味のある人は、本書を読んでみることをお勧めする。

