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青林工藝舎
カテゴリー:Book
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カスタマーレビュー ![]()
この漫画、好きだ
(2008-03-22)
漫画を純粋に楽しめなくなったのはいつ頃だろうか…?
絵は素敵なのにストーリーが駄目、とか。
この話面白いはずなのに絵とかコマ割とか…全然面白く見えない、とか。
間が全然足りない、スピード感がない。
そんな細かい所ばっかりに目がいって、大人になってしまったなぁ〜とか思った。
でも大人になっただけが理由じゃない。
漫画というものが氾濫しているからだ。
漫画というものが必ずしも心を引き付ける輝かしいものではなくなっているからだ。
しかし。
その中にも、純粋に、夢中になって、引き付けられる作品が幾つかある。
それがこの作品です。
もうホントこの漫画、好きだ!!
安心して楽しく読める。
日々の漫画に惰性を覚える方…いかがですか?

過去にない新ジャンル
(2008-02-17)
福満しげゆきのこれまでの作品というと短編モノが多く(とくに青林工藝舎出版モノ)、
出てくる主人公の若者の考え、セリフ、行動がなにかしら他の作品の主人公にリンクしてるということが多いです。
しかし今回のこの「生活」の主人公の若者は福満先生の投影キャラではなく、独立した新キャラになってます。そして長編ストーリーものです。
福満先生自身の投影?はサブキャラに徹してるようです。これによって主人公がいままでの福満キャラ主体の漫画とは一線を画す形となり、
物語としての話の奥行きの範囲が広がって面白くなってます。
もちろん福満先生自身が投影されたキャラが主人公の漫画も面白いんですが、別の人格の主人公の登場によって
いままで無視されてきた福満キャラの変質性を突っ込むという形で新たな笑いどころが生まれてます。
(中盤以降は突っ込みと行動を促すのは福満キャラになってます)
あと相変わらず福満先生の描く女の子はかわいいです。

これは面白いです。
(2008-02-12)
惰性であずみを読んでませんか?
瞬間最高速度は、あずみのそれを超えました。
この人は駄作も生み出すでしょう。
しかしながら、彼と同じ時代に生きていながら、
リアルタイムで彼を読まないのはもったいないです。
これは面白いです。僕の心はガッチリ掴まれちゃいました。
僕に似たあなたに、おすすめします。

自由に書くということ、自意識とアクションのハーモ二ー
(2008-02-03)
この作品の主人公は、
いつものように目の下にクマをつくっている自意識過剰気味の福満さん似の青年で、
彼が仲間たちと通り魔や性犯罪者などの悪人に制裁を加えるという、
現代版の「仕事人」といった趣向のストーリーです。
ただ「仕事人」が「正義」のために仕事をするのとは違い、
青年たちは行き場のない鬱屈を晴らすために悪人を成敗します。
いわば「愉快犯」的行為です。
その行為から物語りは大きくふくらんでいき、日常の「生活」はドラマティックなものへと変質していきます。
全体の感想としては、
従来の「仕事人」のような勧善懲悪的英雄譚を福満さんなりに解体し、
新たな視点で再構築した作品だな、というものです。
ヒーローだってうじうじしたり、せこかったり、
ダメなところがあるというところに「リアル」さが感じられ、
ストーリーに奥行きをあたえています。
あと、今作で改めて感じられたのは、福満さんの
現実に異議申し立てをする「つっこみ力」の繊細な強さです。
この「つっこみ力」が福満作品を「ベタ」なものにしない重要な要素だと思います。
ただ残念なことがひとつあって、作品がすごく盛り上がってきたところで次の巻に「続く」になっているということです。
『モーニング』の連載があるから、続きが当分の間描かれそうにない・・・・・。
早く続きが読みたいな・・・・・・・。

これは福満先生の最高傑作だ!
(2008-01-29)
現代版の仕事人、もしくはハングマン的な話。
ただ、それも自分たちが勝手に調査したターゲットを吊るし上げるという
恐ろしく勝手な判断によるもの。
しかし、その罪は、ご近所的な事件かつ、大きな警察ざたにはなりそうもないような犯罪で
一般人からいうと、警察が動いてくれそうもないが
非常にコワイという一番厄介な事象だ。
深夜に1人で歩いていると街中でも怖い昨今。
このような仕事人がいたら抑止力になるのだろうか?
そして、ありがちなパターンで堕落していく自警団。
権力を握った者が陥る落とし穴だ。
最初に「仕事」を始めた2人の青年が
作者の分身に見えて仕方がない(笑)
陰惨になりがちなテーマだが
縛りながらミニスカの中身を凝視していたり
好きな女の子が襲われそうな時に
コンビニで立ち読みしていて「このオッパイすげー」と言ってたりといった
ところどころの欲望丸出し的ギャグや
金属製ヨーヨーを巻き取ってる間に殴られたりといった
間抜けな感じが、暗い内容を救っている。
暴走族の騒音に悩まされているオレも
「あいつらは車で轢いても無罪ならいいのに」と
一瞬でも思った人間なので
そういう欲求を開放してくれる作品だ。
しかし、決して、この「仕事」を容認しているワケではなく
自警団の堕落や、狙われるリスクなど、弊害もしっかりと描かれている所が
この作者が、強迫症的に、色んな事を考えているのがよく分かる。
ページをめくった時のコマ割の計算が素晴らしい。
ヘタウマな感じの絵で、あんまり考えていないように見えるが
かなりコマ割は考えられていて読ませます!
福満しげゆき氏の代表作になるんじゃなかろうか!

