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アイテム詳細

山田 昌弘 白河 桃子

ディスカヴァー・トゥエンティワン

カテゴリー:Book

セールスランキング:532

税込価格:¥ 1,050  (定価:¥ 1,050)

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発売日:2008-02-29

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カスタマーレビュー

今の世相を反映  (2008-10-05)
我が国の就職と結婚の流れを江戸時代より現代の今にまで比較検討している処が興味深かったです。
経済的な変化から男女の社会的な立場が逆転しつつも,結婚に対する意識や条件は変化が無い事への
指摘や,少子化政策もいくら託児所や出産後の環境を整えたところで肝心の結婚が出来ない環境では
余り意味が無い等,頷ける点が多々あります。今の若者や中高年が結婚をしたくても出来ない現状を
様々な面から指摘し,解決法を指南していると思います。このままでは本当に少子化に拍車がかかる
事でしょう。お役人達にも是非読んで頂き,国の将来を真剣に考えて貰いたいと思いました。

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自分の置かれた立場に気づくかも・・・  (2008-09-28)
30代後半独身男性です。今の自分の置かれている立場を冷静に解りやすく説明された気がします。判ってはいるけど的な部分も多いですが、なかなか人には聞けない部分、特に女性目線の内容は興味を持って読みました。その点は男性、女性の共同著書のメリットだと思います。この本を読んだからすぐに何かできるとか、結婚する気になるという手のものではありませんが、次に自分がどうするか、世間の同世代はどうなのかを参考にするには良い本だと思います。

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結婚しないのではない、結婚したくてもできないのだ。  (2008-09-26)
“就職活動のように、結婚するための活動をしなければ
 結婚をすることが難しくなった”ということを
数値的データ、社会学的考察、取材、インタビューをもとに説明している。
なぜ自分は女性と出会う機会がなく恋愛経験も少ないのだろう、
と常日頃から感じていたのだが、
それはニートの増加や格差社会などと同じく
時代の流れ、日本社会が生み出している一つの現象だということが
この本でわかった。

かつてはお見合い、職場結婚、兄弟・親戚からの紹介で知り合い
そのまま結婚するというシステムがあった時代は、
苦労せずとも適齢期になれば
まわりがおせっかいを焼いてくれていたし、
男性なら働き女性なら主婦になると
世の中誰もが思っていた。
けれども、自由恋愛市場になったことで、
婚前交渉も当たり前になったし、
相手に求める条件も厳しくなり、
モテる人がよりモテ、モテない人がよりモテなくなってしまった。
一夫一婦制の日本では
当然余る男女が出てきてしまう。
余った男女でくっつけばいいのだろうが、
そう簡単にはいかない。
女性が社会に進出するにつれ
女性が男性に求めるスペックが高くなり
それに見合う男性がいない、
もしくはいてもすでに相手がいる、という状況に。
一方男性は、モテる人とモテない人の差がより明確に広がったことで
モテない人はますますモテなくなり
女性とコミュニケーションをとる機会さえ失い、
スキルを磨くことができなくなってしまった、という状況に。
こうして
「結婚したくてもできない」
時代になってしまったのだという。

そういう時代の「婚活」として
「結婚情報サービス」や
「ネット出会い」にも
触れている。
さらに、現状を打破するための手段というか
アドバイスも少し書いてあるが、
あまり参考にはならないかもしれない。

社会学的立場から現代の恋愛市場を分析する内容ではあるが、
・結婚したいけどなぜか結婚できない
・恋人はいるのに結婚に結び付かない
・恋人ができな
・そもそも異性との出会いがない
という人たちが読んで損はない本だと思う。
なぜ結婚ができないのか、という謎が
少しは解けるかもしれない。
恋愛テクニックのマニュアル本や
恋愛指南本ではないので、
誤解のなきよう。

また、あとがきに
「結婚する人が減少しているのに
 少子化対策として子育て支援だけをやるのは無理がある」
という意見には賛同します。
子育てがしやすい環境になったとしても
子供を産む相手がいなければ
子供が増えるわけがありませんから。


ところで、
フリーアナウンサーの渡辺真理は
最近41歳にして結婚した。
元フジテレビでフリーの八木亜希子アナウンサーの紹介で知り合い、
「出会ってなかったら結婚は(一生)してないかも」とコメントしていた。
バリバリのキャリアウーマンが結婚した理想の相手は
白馬に乗ってやってきたわけではなく、
八木亜希子の紹介でやってきたわけだ。
自然な出会いとかではなく、知り合いの紹介。
まさに「婚活」。
本人のコメントからもわかるとおり、
「婚活」していなければ、一生独身だったに違いない。
本人の仕事柄、出会いもたくさんあったはずである。
さらに美人だし仕事もできるし、モテたはすである。
なのに婚活しなければ結婚できなかったという事実。
「いつか自然な出会いで結婚したいな」と漠然と思っている人につきつけられた
厳しい現実かもしれませんよ。

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通りすがりのバイオ研究者  (2008-09-13)
結婚するためには就職活動と同様に積極的に行動しなければいけないということが、
現代の社会背景を分析して強調されていた。その通り、と感じる記述が多かった。
男は自分を磨き、女は狩りにでろ、ということだが、男の立場からすると、
具体的に何をしたら良いのだろうか。その点が詳しく書かれていれば尚
面白かったと思う。

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マリッジ・ネオリベラリズムを生き抜くマニュアル  (2008-09-08)
家族社会学者・山田昌弘氏、”小子化ジャーナリスト”(なんだそれは?)・白河桃子氏による共著。後期近代における社会全領域での選択肢の増大が、「結婚市場」にも「規制緩和」を引き起こし、その結果、いわば「結婚自由化時代」ともいえる新ステージが到来したことを説いている。

まずは社会学者山田氏の状況分析。
■かつては、就職するにも学校の先生や、先輩らが働き先を紹介してくれたり、就職協定などの保護規制があったりで、職につくのは比較的容易だった。だが、ある時期以降、そうしたシステムが機能不全に陥る。その結果、現在では、就職情報を探したり、スキルアップをしたりして、自分を売り込まなくてはいけなくなった。
■それと同様に、結婚も、かつてはボケっとしていても上司・先輩らが相手を紹介してくれた。また、社会道徳の縛りもキツかったので(結婚を前提の恋愛をしろ!)、関係が継続されがちだった。だが、ある時期以降、そうしたシステムが機能不全に陥ったため、就職同様、情報収集やスキルアップをして結婚へ向けて自分を売り込まなければならなくなった。
■故に「就活」同様今は「婚活」も必要なのだ!(にもかかわらず、そうした意識が社会に共有されていないので本書が書かれた)、という展開になっている。
■ちなみに、ここでいう「かつて」とは、だいたい1975年以前とされる。この期を境に未婚率が急激に上昇したり、見合い結婚と恋愛結婚の比重が逆転したりと、性愛環境に大きな変化が起こってているからだ(本書所収の統計では、詐術かとみまがうほどの変わりようだ)。

■こうして「結婚自由化時代」が訪れると、「出会い」「相互選択」「結婚の決断」の各ステップで不確定要素が増大する。「出会い」のためには、まず、その場を自分で探さねばならないし、その場があっても競争しなくてはならない。また、出会うことができても、ライフスタルが多様化した現在にあっては、男女互いの生活習慣・美学を「すり合わせる」必要がでてくる。そして、決断においても社会道徳がユルくなって、「恋愛したんだから結婚しろ」とは言われなくなったためなどから、結婚へと背中を押す要素がなくなってきている。

■また、「結婚自由化時代」は、競争社会であるため、勝者・敗者が生まれやすい。さらには、「コミュニケーション能力」、「経済力」、「ルックス」など、個人資産が多いものは、ますます富み(モテ)、これが少ないものはますます貧していく(非モテ)。

■さらには、経済領域における「格差社会化」の影響もあり、結婚したくてもお金がないので結婚できない層も増大している。

・・と、以上のような社会状況から、かつてなら「適齢期」などといわれた男女の「未婚化」「晩婚化」が、現在急速に進行しているという。

では、そんな「結婚自由化市場」の現場はどうなっているか?
白河氏の取材によると・・
■「自由市場」の到来にもかかわらず、時代の変化に意識がついていけていない層が男女ともに存在している。
■女子なら「自分の年収×2倍」希望層、男子なら「ルックス大重視」層が代表的。
■また、男子側で「経済力」「性的魅力」「コミュニケーション能力」に「富める」層と、「貧しき」層の2極化が激しい。
■結果「富める」男子には、どんどん女子が集中。「貧しき」男子はますます貧す。
■また、「結婚自由化市場」の到来もあり、女子たちは自分磨きに精を出すが、男子は意識改革が進んでおらず、そうでもない。
■と、「自分を磨けば磨くほどつりあう男子がいなくなる」というパラドックスが起こる。
■そのため「未婚化」「晩婚化」に拍車がかかってしまっている。
■それに加えて、昨今の男子は「ガラスのハート」。傷つくのを恐れ、自分から女子を狩りにいかず、「待ちの王子様」化している。これも「未婚化」「晩婚化」の大要員。
■そうした現状をふまえ、従来の恋愛に加えて、「結婚相談所」「花婿学校」「ネット恋愛(SNSなど)」「親子見合い」「ゴルフ合コン」などの選択肢にも目を向ける。
■また、恋愛対象も「年下(逆スペック)」「過去縁(学生時代の恋愛相手)」「熟年再婚市場」まで広げる、といった対処が今後の「婚活」には必要。
■で、女子よ「狩りに出ろ」!男子よ「自分を磨け」!・・なのだそう。

うなずける点も多いが、男性側からすると「ちょっと、あんまりじゃあないですか・・」といいたくなる展開。「いい男いないよね問題」はそこかしこで聞く話なので、実際そうなのかもしれないけれど。「”自分磨き”ってワインと英語がそんなに偉いかよ!」と、憎まれ口のひとつもたたきたくなる(冗談)。

とはいえ、表題の「婚活」にはじまり、「声かけ力」「過去縁」「出会いの時間差攻撃」などといった、いかにも「AERA的」なキャッチーワードと、おもしろ具体例続出で、一気に読めてしまう。

また、「選択肢と選択の自由度の増大が、自由な選択をむしろ困難にしている現代社会」という(社会学者好みの)大見立てのもとに、「ではどうすべきか」まで具体的に論じている点で一定の評価ができる。

ただ、読んだあと、「こんなに大変ならいいや、結婚。」という気持ちにもされられる。
実際、「結婚なんていろいろ面倒」という人も増えてるんではないか。
見田宗介理論を借りれば「結婚『から』疎外されて残念・・」と思うためには、まず、「結婚『へと』疎外」される必要がある。そもそも「結婚は輝かしいものだ」という価値観をもっていないと、婚活マニュアルも、支援制度もなにも・・なのだから。
やはり、働かなくては食えないが、結婚しなくても食えるから・・。
それでも「結婚しようぜ!」というなら「少子化じゃ社会がもちませんよ」以外の論理も必要だろう(「だからって何で”私”が結婚しなきゃなの?」に反論できない)。
欲をいえば、その点に関する分析がほしい。

まあ「結婚したくてもできない」人が増えている現状について分析した本なので、「それは別の本で・・」ということなのかもしれないが。



















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