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谷村 智康

リベルタ出版

カテゴリー:Book

セールスランキング:815

税込価格:¥ 1,680  (定価:¥ 1,680)

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発売日:2008-06

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カスタマーレビュー

立場と論点を変えたら、もっといい本になるのにと思う。  (2008-10-06)
著者は大手広告代理店に勤務した経験を持ち、転職後コンサル会社でマスコミ業界を相手にしていたというだけあって、「いまマス広告に何が起きていて、技術革新も含めて、今後のマーケティングがどうなるのか、その時に必要なリテラシーは何か」ということについて、情報や知識を拾うためにはよい本だと思う。ただ惜しむらくは、立場と論点が旧態然としている点だ。マス広告ありきの立場で、消費者認知ベースの論点となっている。つまりマーケッティングといってもマス前提なので、経営や事業の目線からは遠い内容となってしまっている。著者が主張する新しいマーケッティングリテラシーを高めても、儲かる手応えが感じられない。理由は明快だ。マスマーケッティングを行う企業はごく一部の大企業だし、認知は利益を説明しないからだ。立場と論点を明確にして書けば、もっと面白い本になっていたのではないか。

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評判につられて購読してみましたが・・・・。  (2008-09-14)
正直申し上げて、「それほどでは・・・」という感じです。

広告業界の片隅に関与しているおじさんが、新橋の飲み屋で「いやぁ、広告業界ってもうだめなんだよねぇ〜。だってさ・・・」と、くだを巻きながらしゃべっている酔っぱらいの面白い話の域を出ていません。実際の潮流は実際そうだと思うし、的を射ている指摘も多々あるのですが、いかんせん著者に思いこみによる認識不足、勘違い、思いこみ、間違った情報が多々存在しています。 きちんと自分の認識を確認するべく、裏とり等の取材・情報収集に時間を割いたならば、そんなこともなく、スマートな自論の展開ができたであろうに、浅い知識と聞きかじりで本を出すとこうなる・・・という例ではないでしょうか。

また、後半で著者の提言している「ポイント」を活用した「広告?」論ですが、あまりにも現実離れをしていて、「あーあ、ほろ酔いから泥酔になってしまったなぁ・・・」と、ある意味面白く読ませていただきました。

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地デジの没落  (2008-08-18)
地デジを検討する上で、大変参考になった良書です。
「画質のハイビジョン化はビジネスの成功につながらない」
「全国一律にハイビジョン放送を行なえるBSデジタル放送さえ不振なのです。
地デジにできてBSデジタル放送にできないことはありません」

「地方局はキー局が作った番組を中継するだけで、つまり「何もしないで」儲かっていたのだから、
そのしくみを絶対に変えたくなかった。キー局にしても天下り先としての「子会社」は確保しておきたかった
(純粋に技術とビジネスの効率を追求すると、全国ネットのしくみはBSで代替できましたし、
地方取材班の確保はプロダクションと契約すれば済みました)。
許認可業行政の枠組みを変えたくなかった役所の思惑とも一致したのです。
ビジネスのしくみも変えたくなかった。テレビCMこそが消費を司る王様であり続けてほしかったので、
ライバルの芽は摘んでおきたかった。そこで、インターネットのホームページ作成規格(HTML)とは互換性のない、
さらに言うと性能の低い規格(BML)をわざわざ作り出して採用し、放送と通信が融合しないようにしたものが地デジなのです」

「アンテナや配線設備は「自然に」買い換えるものではありません。一般家庭でも費用負担が大変なのに、
集合住宅では共有設備の改修となり、費用負担含めて工事の合意のとりつけは大変なはずです」
「地デジの対応負担の大きさにによって、テレビから離れてしまう人が出るため、テレビは「大衆」の娯楽ではなくなります」

「最悪のシネリオは、2011年になっても、アナログ放送が停波せず、
アナログとデジタルのサイマル放送がだらだらと続くことです。
放送弱者の救済策として、アナログの延長話はいずれ出てきそうですが、広告収入型テレビ放送自体が縮小する中で、
サイマル放送が続くことは、コストがかかるばかりで次につながる模索ではありません。単なる問題の先送りです」

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もう一人の“佐藤優”  (2008-08-09)
あとがきに著者は、「もうこんなことはわかっているよ」という批判がくることはわかっている、それでも知らない人もいるからあえて「中学生のためのメディア・リテラシー」として出したのだと謙遜して書いているが、評者の見るところ大半の大人がわかってはいないことが書いてある。そして、それはおそらく最も重要なリテラシーのはずである。
その中身については、他のレビュアーの皆さんがいろいろ書いている通り。評者にも見解はあるが、それをモロに書くと最近本レビュー管理者から掲載されないことが多いので控えておく。多くの評者と大差はないからでもあるが。
一点だけ指摘しておくと(「そんなことはわかっているよ」という人が多いと思うが)、著者はマーケティング業界の佐藤優なのだ。なぜなら、著者の谷村も『正論』と『週刊金曜日』に平行して原稿を書いているから。これは相当にユニークなことである。この姿勢だけでも、どこかに面白いところがあると思う。

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「リテラシー」を身につけるべきは消費者か広告主か  (2008-07-17)
いわゆるテレビCM崩壊時代のマーケティングについて語られた本。
類書ひしめく中でも、現状分析が的確で、
かつ業界本位でなく、消費者が主役のマーケティングというものを
しっかり見据えているところがいい。

文章も平易で、具体的に挙げる提案もとてもわかりやすい。
ドコモ2.0がダメな理由とか広島球場立替プランの話とか、すごく面白かった。

ただ、タイトルからすると消費者教育の啓蒙本っぽい感じなので、
それでいいのかなという気もする。
もちろん、消費者に向けたメッセージにはなっており、
著者としても「消費者がイニシアチブをとれ」ということを
言いたいのだろうけど、ここで書かれていることを理解すべき
一方の当事者(メディア・広告・マーケティング関係者)の
感性と合うのかどうか。私の場合、たまたま著者の対談を某記事で見て
この本を知ったのだけど、ただタイトルと表紙を見ただけだったら
買う気になったかどうか…。

ついでに言うと、サブタイトルは「知的・消費の技法」という
意味なのだろうけど「知的消費・の技法」とも読める。
まあ、そのへんはどうでもいいですが。

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